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年明け早期に本体工事発注 西米良村役場庁舎建替

 経年による施設の老朽化や耐震強度不足等を背景に、役場庁舎の建て替えを計画する西米良村は、今年度第3四半期に予定していた建設工事の発注に関して、国の補助金交付決定等を理由に、入札が年明け早期にずれ込むとの見方を示した。工事の入札は、建築主体・電気設備・機械設備に分離し、指名競争で行う見通しでいる。

 建設から約50年が経過する現在の役場庁舎(SRC造3階建延べ1404m2)は、経年に伴う施設本体や設備の老朽化が著しい。一方で、耐震性能や構造的に大きな課題を抱え、南海トラフに代表される巨大地震等の発生時に、災害対応拠点としての機能が維持できない可能性があるため、現在地に庁舎を建て替えることを決めた。

 新庁舎の規模は既存庁舎と同程度を計画しており、建て替えに係る設計業務は徳岡設計九州事務所(福岡市)が担当した。新庁舎の建設工事期間中は、隣接する集落センター及び保健センターに各課を分散配置して業務を行う。

 現在は、河野建設の施工で既存庁舎の解体工事が進んでおり、来年1月末までに完了させる予定。国の補助金交付の決定後、新庁舎建設に係る建築主体・電気設備・機械設備の入札を指名競争で執行し、契約締結後に着工する。完成及び供用開始時期に変更はなく、平成31年3月の完成、翌4月の供用開始を目指す。

 新庁舎建設事業の総額は6億3400万円程度。西米良村の平成29年度当初予算には、新庁舎建設関連事業費として3億8635万円が盛り込まれている。