▲写真は全国大会の模様
全国建設青年会議は1日、第22回全国大会を東京都内で開いた。テーマとして「地域建設産業の存在意義と可能性」を掲げ、「地域をささえるために」をサブテーマとした。大会会長を務めた姫野敬行四国建設青年会議会長が、「地域建設業が地域になくてはならない存在となるためにどうあるべきかを探り、参加者の企業経営を通じて実践するための大会にしたい」と会場に呼び掛けた。全国9ブロックの約500人の会員らが集まった。
姫野大会会長はあいさつの中で、地方が直面する課題として人口減少や高齢化、格差の拡大、頻発する自然災害などを列挙。「成熟期を迎えた日本の明るい未来は、地方創生が実現できるかどうか、それぞれの地域が特色ある発展ができるかどうかに懸かっている」と強調し、「地域建設業の在り方と理念を探りたい」と述べた。
また、来賓を代表して石井啓一国土交通相があいさつに立ち、建設業の担い手の確保や生産性の向上に向けた施策について触れた上で、「魅力ある建設産業の実現を目指していく上で、青年経営者の皆さんに中心的な役割を果たしてほしい」と期待を述べた。
その後、国交省の森昌文技監が「安心安全な国土づくりと生産性革命」をテーマに特別講演、高知県の尾﨑正直知事が「自然災害に立ち向かう高知県の挑戦~地域を守る建設業~」と題して基調講演を行った。そして、「災害と日常、建設業の未来」をテーマに学識者やジャーナリストを交えてパネルディスカッションで意見を交わした。