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梓・長田建築企画JVと契約 門川町新庁舎設計業務

 公募型プロポーザル方式により「門川町新庁舎建設設計業務」の業者選定を進めていた門川町は、代表企業枠の最優秀者だった梓設計九州支社と町内企業枠の候補者だった長田建築企画設計事務所が結成した共同企業体と業務請負契約を締結した。契約日は11月24日。税抜の契約金額は9670万円。

 経年劣化や狭隘化、耐震性等の課題を抱える役場庁舎を建て替える計画。町がまとめた基本構想では、▽ユニバーサルデザインに配慮した庁舎▽行政経営の効率化につながる庁舎▽町民の安全を守る防災拠点としての庁舎▽議会活動を推進する場▽無駄を省いた経済的な庁舎―の5項目を庁舎建設の基本方針に設定した。

 新庁舎の建設場所は町有地の高台(門川町平城東1番1号、平城近隣公園、敷地面積1万4600m2程度)。財源に国の緊急防災・減災事業債を活用する予定でいることから、総務省が定める地方債同意等基準運用要綱に基づき、新庁舎の延床面積を約5000m2と試算する。これに基づく建設費用は概算で約30億円を見込む。

 今回発注する業務では、新庁舎建設工事とそれに付帯する外構工事等に係る基本計画策定支援業務、基本設計及び実施設計業務、建築遂行上必要となる法令または条例等に基づく資料作成、申請手続業務等を行う。委託期間は31年3月31日まで。

 事業スケジュールによると、今年度は新庁舎建設に係る基本計画を策定すると共に、建設場所の地質調査を実施。新庁舎建設基本計画と、同時進行で策定を進めるオフィス環境整備計画の内容を踏まえ、30年度中に基本・実施設計を完了させる。31年度に本体建設工事に着手し、付帯工事等を含めて32年度内の完成を目指す。