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道路インフラの点検状況など確認 宮崎県道路メンテ会議

 国や県、市町村、高速道路会社等の県内関係機関で組織する宮崎県道路メンテナンス会議は、平成29年度第2回目の会合を12月25日に宮崎市内で開いた。会議では、平成28年度までの橋梁・トンネル・道路附属物の点検結果についての説明や適切な維持管理に向けた取組内容などを確認したほか、九州地方整備局から情報提供が行われた。

 同会議は、道路施設等の維持管理や補修、更新等を効率的・効果的に行うため、道路管理者が相互に連絡・調整を行い、道路施設の点検や修繕計画を共有する場として設置されたもの。先にまとめた点検計画では、各機関が管理する橋梁やトンネル等に於いて、平成26年度から5箇年で計1万回程度の点検を行うこととしている。

 会合では始めに、道路インフラの現状や老朽化対策を広く知ってもらおうとまとめた道路メンテナンス年報の概要を説明。平成28年度までに橋梁で全体の61%、トンネルで全体の47%、道路附属物等で全体の51%の点検を実施したことや、点検実施済の橋梁のうち7%で「修繕等の早期措置が必要」と診断されたことを説明した。

 平成29年度の取組状況では、県内各所で自治体職員を対象とした研修会を実施し、2月中旬頃にも橋梁維持管理研修会の開催を予定している事を報告。広報活動に関しては、橋の日に実施した小学生の橋梁点検体験などの紹介を宮崎河川国道事務所のフェイスブックを活用した情報発信を行っている事や、県内で「道路の老朽化対策」パネル展を展開している事を報告した。

 このほか、九州地方整備局からの情報提供では、「橋、高架の道路等の技術基準」の改定についての解説や、大規模修繕・更新補助制度の概要、道路土工構造物の点検要領などについて担当者から説明が行われた。