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産業人財育成・確保のための取組指針を策定 宮崎県

 宮崎県は、本県における産業人財の育成及び確保の現状と課題を分析し、必要な取り組みを体系的に整理した「産業人財育成・確保のための取組指針」をまとめた。関係機関による共有指針として、産学金労官が一体となり、「次代を担う人材が育ち、働きたい場所として選ばれるみやざき」を目指した総合的な取り組みを展開する。

 本格的な人口減少社会が到来する中、地域や産業を活性化し、地方創生の実現を図るためには、将来を担う産業人財の育成・確保が急務である。しかしながら、新規高卒者をはじめとする若者の県外流出が顕著であり、人手不足と感じる企業の割合が高いなど、県内に於ける産業人財の育成・確保に関しては厳しい状況が続いている。

 現状を踏まえ、指針では「次代を担う人材が育ち、働きたい場所として選ばれるみやざき」を将来の目指す姿に設定。そのための取り組みの方向性として▽みやざきを理解し、みやざきの将来を担う人材の育成▽働く場所の魅力向上▽「みやざきで暮らし、みやざきで働く」良さの創出とPR―の3項目を挙げた。

 「みやざきを理解し、みやざきの将来を担う人材の育成」に関しては、小中高校生に働くことの意義や県内企業の魅力を伝え、保護者や教育関係者等と県内定着の機運醸成を図るなど、地域に視点を置いたキャリア教育等の充実を図るほか、県内高等教育機関等による特色ある人材育成、インターンシップ等の拡大と多様化に取り組む。

 「働く場所の魅力向上」に関しては、初任給をはじめとした給与水準の改善など、若者にとって魅力ある労働環境を整備。ひなたMBAやリカレント教育を活用した社会人の学びの場の充実を図ると共に、ワークライフバランスに配慮した勤務条件を整備するなどして、女性や高齢者等の多様な人材が働きやすい職場環境づくりを推進する。

 「みやざきで暮らし、みやざきで働く」良さの創出とPR」に関しては、創業を目指す人材を支援するネットワークづくりなど、若者にとって魅力ある産業づくりを推進。県内企業が宮崎の魅力を効果的にPRできる共通の啓発ツール作成やUIJターン希望者への情報提供、県内企業の魅力発信及び情報提供のための仕組みづくりを行う。

《取組指針の概要版》