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改修工事は見積り方式で発注 新宿みやざき館リニューアル

 本県のアンテナショップである「新宿みやざき館KONNE(こんね)」のリニューアル計画に関して、宮崎県は改修工事の発注手続きを進めている。民間所有の施設であることや工事の特異性等を考慮し、今月13日に「新宿みやざき館KONNE改修工事」の施工見積りを提出するよう依頼した。見積予定日は12月28日。

 JR新宿駅近くに位置する新宿みやざき館KONNEは平成10年にオープン。施設規模はS造2階建延べ約290m2で、民間施設を賃借している。1階には物販・軽食コーナーなど、2階には物販・観光情報コーナー、事務室、商談スペースを設けている。

 国内最大の人口集積・消費地であり、東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、情報発信力やハブ機能が一層高まる首都圏において、その活力を取り込み、本県経済の活性化につなげるため、既存施設をリニューアルして更なる機能の充実を図る。

 計画では、1階部分に観光情報コーナーや物販コーナーの機能を集約すると共に、ミニ催事・イベントスペースを配置。事務所と商談スペースは近隣施設に別途確保し、2階部分には厨房やトイレを新設して、約40席のレストランとする。

 リニューアルに伴い想定される工事は、天井や床、壁、間仕切り等の解体撤去工事、出入口及びスロープの解体・移設設置等工事、厨房及びトイレ新設に伴う設備関連工事、電気・情報設備更新など。このほか、県産材を使用した店内装飾や造作物等の内装工事、デジタルサイネージや冷蔵・冷凍ケース等の備品整備も行う。

 デザインや規格を見直すなど、工事費節減の交渉・調整を設計業者と行い、リニューアルに係る実施設計が完了したことを受けて、県は12月28日までに施工見積りを提出するよう依頼を行った。予定工期は105日間。1月初旬~4月初旬に施設工事及び備品等の整備を行い、開店準備を経て、4月末のオープンを目指す。

 宮崎県の平成29年度当初予算には、リニューアル整備や拠点機能の強化、リニューアルオープニングPRを目的とした首都圏情報発信拠点整備・機能強化事業として4億5380万円が盛り込まれている。