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事例集まとめ特徴的な20件紹介 宮崎県中小企業団体中央会

 宮崎県中小企業団体中央会は、平成25年度から平成27年度のものづくり補助金に採択された427件の事業の中から特徴的な20件を抜粋し、冊子及びDVDによる事例集としてまとめた。刊行された事例集「ものづくりものがたり」は、県内各企業や自治体、学校等に配布される。

 ものづくり補助金は、中小企業において設備投資の伸び悩みや経営者の高齢化、人手不足などの経営基盤に関わる課題が指摘される中で、経営力の向上に資する革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行う中小企業・小規模事業者の設備投資等の一部を支援するもの。

 宮崎県中央会がまとめた事例集は、平成25年度補正「中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業」及び平成26年度補正「ものづくり・商業・サービス革新補助金」、平成27年度補正「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」に採択された事業が対象。

 このうち、有限会社王生工業の「安価で高精度な液状化判定の提供による住宅地盤に関するワンストップサービス」は、過去の大震災でクローズアップされた液状化現象による宅地基盤の安全性に着目したもの。地盤改良工事を提供する同社が地盤調査や液状化判定も自社で行い、ワンストップサービスとして提供する。

 株式会社新産測量設計コンサルタントの「無人航空機を活用したレーザースキャナーによる測量業務の省略化と事業の確立」は、公共投資や受注量の減少、技術者の高齢化を背景に、新たな分野での測量ニーズへの対応と省力化を目的として、近年、飛躍的に技術革新が進んでいる空中写真測量やリモートセンシング技術を導入した。

 このほか、株式会社池上鉄工所の「部分最適から全体最適へ!~IoT生産革新による競争力強化事業~」では、設備や製造工程など生産体制全体でIoT化を図り、効率化・高度化・平準化を行うことで生産革新を達成し、自動車や医療分野などの成長分野への事業拡大を加速する取り組みを紹介している。

 事例集に関する問い合わせ先は、総合支援課ものづくりフォローアップセンター(電話0985-82-9970)。