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総合的な防災・減災力向上など 宮崎市都市計画マスプラ改訂案

 宮崎市は、まちづくりに関する基本方針となる「都市計画マスタープラン」の改訂案をまとめ、ホームページ等で公開した。長期的な視点で目指すべき都市の将来像を定め、その実現に向けた基本的な考え方や方針等を示したもの。平成30年1月15日まで意見を募集し、寄せられた意見等を踏まえ、同年3月に改訂する予定でいる。

 改訂案では、将来の人口推計や市の現状を把握・分析した上で課題を整理。宮崎地域を多様な高次都市機能が集約した市の要となる「中枢拠点」、佐土原・田野・高岡・清武の各地域を生活・産業・文化の「地域拠点」と位置付け、将来像の実現に向けて、6つの基本目標と各目標に対応した重点目標を設定した。

 基本目標のうち「市民が安全・安心に暮らせる都市」に関しては、大規模自然災害への備えとして、災害時に於ける防災拠点等の整備や地震・津波・豪雨対策、総合的な防災・減災力の向上を図るほか、医療・福祉サービスや行政サービスの確保、子育て環境の整備等に取り組み、身近な生活空間における安全・安心を確保する。

 また、「多様な都市機能が集約され、ネットワークが充実した都市」の実現に向けて、まちなかや宮崎駅・南宮崎駅周辺、郊外部の都市機能の充実を図ると共に、公共施設や空き家等の既存ストックを有効活用するための施策を展開する。道路や空港、港湾など利便性の高い総合的な交通ネットワーク機能の形成にも努める。

 改訂案ではこのほか、住居系、商業・業務系、物流・工業系、自然系などゾーン別に土地利用の誘導方針を示すと共に、都市施設(道路・公園・下水道等)や交通、防災及び景観に関する基本的な考え方や方針等を示している。

《都市計画マスタープランの改訂案(概要版)》