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適正管理で処理施設を長寿命化 えびの市ごみ処理基本計画案

 えびの市は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づき、平成30年度から10年間を計画期間とする「一般廃棄物(ごみ)処理基本計画」の素案をまとめた。計画対象は、し尿等を除く一般廃棄物。減量化目標の達成に向けた普及啓発等に取り組むほか、適正な維持・管理による処理施設の長寿命化に努める考えを示した。

 素案では、年間排出量やごみの性状、減量化・再利用の実績等を踏まえ、ごみ処理に関する問題点と課題を整理。基本理念に「資源循環型社会の推進」を掲げ、▽市民・事業者・行政が連携した4R運動の推進▽ごみの減量化及び資源化の促進▽適正な収集・運搬・処分の継続及び構築―の基本方針に基づき、循環型社会の構築を目指す。

 具体的には、ごみ排出量の割合が多い生活系の燃やせるごみや事業系ごみにターゲットを絞った減量化目標を設定。市民や事業者の意識向上を目的に、ごみ減量等の普及啓発やマイバック運動、過剰包装等の抑制等を呼び掛けると共に、ごみの減量化及び資源化の推進として、分別に関する啓発や資源回収業者の情報紹介等に取り組む。

 ごみ処理施設であるえびの市美化センター(焼却施設=70㌧/日)に関しては、今後も適正な維持管理や補修等を継続しつつ、施設の長寿命化に努める一方、供用開始から20年近くが経過し、施設の老朽化が進んでいることから、宮崎県の広域化計画を踏まえた上で、周辺自治体と当該施設のあり方に関する調査・検討を進めていく。

 また、えびの市一般廃棄物最終処分場(埋立容量=7万m3、浸出水処理施設=70m3/日)に関しては、ごみの減量化や資源化を実施することにより、最終処分量を削減して施設の長寿命化を図ると共に、浸出水処理施設についても適正な維持管理や補修等を継続しつつ、施設の長寿命化に努めることとした。

《一般廃棄物(ごみ)処理基本計画の素案》