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斜面崩壊、台風被害に迅速対応 国交省が27社に感謝状

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▲写真は贈呈式の模様

 大型台風の接近に伴う豪雨により国道220号の日南市志戸辻地区で発生した斜面崩壊及び台風被害に関して、国土交通省宮崎河川国道事務所(鈴木彰一所長)は、迅速に応急復旧作業を実施し、全面開放の早期実現に功績のあった27社に感謝状を贈った。29日に事務所で感謝状贈呈式を執り行い、各社の多大な貢献に敬意を表した。

 日南市志戸辻地区の斜面崩壊では、流れ込んだ土砂や倒木等が道路を跨いでガードレールを突き破り、海側まで流出した。協力会社は24時間体制で作業にあたり、ダンプトラック1731台分の土砂を撤去すると共に、高さ5m・幅206mの防護柵を設置。被災から13日後の11月11日15時に全面開放した。

 贈呈式で挨拶に立った鈴木所長は、「地域の防災には地域建設業の力が重要だと改めて痛感した。地域の安心・安全な生活を守る命の道である国道220号を、各社の協力により早期復旧することができた」と感謝の意を示すと共に、「今後も地域を守るパートナーとして災害対応に取り組んでいきたい」と協力を呼び掛けた。

 鈴木所長から各社の代表に感謝状が贈られた後、受賞者を代表して龍南建設の川浦幸治氏と富岡建設の柳橋恒久氏が祝辞を述べた。柳橋氏は「国土交通省の指導の下、関係各社が協力し合い、二次災害を起こすことなく、早期に復旧することができた。地域の安全・安心を守るため、一層の技術研鑽に努めていきたい」と意気込みを語った。

 受賞者は次のとおり(順不同、敬称略)。
▽志戸辻斜面崩壊の応急復旧並びに台風22号被害復旧(協力業者)=龍南建設、岡﨑組、谷口重機建設、永野建設
▽志戸辻斜面崩壊の応急復旧(協力業者)=富岡建設、佐多エンジニアリング、日本地研、国土開発コンサルタント、藤元建設、山佐産業、倉岡建設、高山建設、木村建設運輸、清水組、ケーネス、恒富電業、協和エクシオ
▽志戸辻斜面崩壊の応急復旧(技能者)=米衛政義(富岡建設)
▽台風22号被害復旧(協力業者)=河北、九州建設工業、松本建設、ダイニチ開発、大和開発、丸昭建設、建設サービス、戸敷・緒方経常建設共同企業体、坂下組、松浦・谷口・東浜経常建設共同企業体。