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「次世代交通システム」実現へ、パシコンら3社が実証実験

 日立製作所(東原敏昭執行役社長兼CEO)、パシフィックコンサルタンツ(高木茂知代表取締役社長)、計量計画研究所(岸井隆幸代表理事)の3社は、自動走行技術を公共交通に適用したART(次世代都市交通システム)の導入実現に向けた実証実験を、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から受託した。

 3社は、高齢者や障害者を含めたさまざまな利用者にとって、便利で使いやすい公共交通機関の実現を目指して連携、これから2018年度にかけて、ARTの所要時間短縮のための高度化PTPS(公共車両優先システム)や、歩行者移動支援システムなどの実証実験を実施する。

 このうち「高度化PTPSの活用によるART速達性の向上」の検証をパシフィックコンサルタンツが受け持つ。

 具体的には、700メガヘルツ帯無線通信を用いたPTPSを活用したARTの優先通行を行い、ARTの所要時間の短縮や遅延発生を防止するための実証実験を行う。公共交通機関の運行に関するさまざまな交通情報を収集・管理するART情報センターとも連携し、特に遅れている車両や、混雑している車両を優先的に通行させる仕組みの実現を目指す。

 2017年11月から実施する歩行者移動支援システムの有効性の検証と、ART情報センター機能の開発および実証実験は日立が、混雑予測と回避誘導手法の検討および実証実験を計量計画研究所がそれぞれ担当する。