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設計・施工者対象にコンクリ舗装セミナー セメント協会

 コンクリート舗装の普及を推進するセメント協会(福田修二会長)は、取り組みの一環として新たに設計者と施工者を対象としたコンクリート舗装の啓発セミナーを開くことにした。当面、2018年2月22日に札幌市、3月15日に仙台市で開催する方向で調整している。

 コンクリート舗装は1950年代後半、国内の舗装道路の30%以上を占めていた。しかし、施工が容易なアスファルト舗装に押され最近は5%程度で推移している。

 同協会では、コンクリート舗装の施工の減少に伴い、設計や施工の「経験不足・人材不足の悪循環」が生じていると憂慮。「コンクリート舗装の知見や技術が伝承されず、コンクリート舗装の消失が懸念される」として、設計と施工の実務者を対象としたセミナーを開くことにした。コンクリート舗装の普及が遅れている北海道と東北で先行して開始、全国に拡大していく方針だ。

 同協会は現在、コンクリート舗装のライフサイクルコストでの優位性や、早期交通解放の課題をクリアする技術開発などPR。全国生コンクリート工業組合連合会と連携して普及活動を展開している。16年度から国土交通省地方整備局などを対象に講習会を開催。同省と協力して地方自治体への普及活動も行っている。