▲写真は講座、見学会の模様、講師の松田洋玄氏
建設産業の魅力を若者に知ってもらおうと、一般社団法人宮崎県建設業協会(山﨑司会長)は20日、県立日向工業高等学校の建築科1年生を対象とした出前講座と現場見学会を開いた。建設業に携わるプロの講義や現場見学等を通じて、参加した39人の生徒達は働くことの意義を感じ取り、建設産業に対する理解と見識を深めた。
宮崎県建設業協会では、建設産業の健全な発展や担い手の確保・育成、業界のイメージアップを図ることなどを目的に、若年者入職促進や人材育成に係る各種事業を展開。県内工業及び農業高校の建設系学科生徒を対象とした出前講座や現場見学会のほか、就業体験(実施主体は各地区建設業協会)などに積極的に取り組んでいる。
20日に日向商工会議所で行われた出前講座では、日向市建設部市街地整備課の大﨑雅彦氏と総合政策部新庁舎建設課の松田洋玄氏が区画整理事業について説明。大﨑氏は中心市街地周辺の状況や日向市駅周辺整備事業など、どのようにまちづくりが進められているかを紹介し、松田氏は新庁舎の進捗状況や免震構造、コンセプトなどを解説した。
講義終了後には会場から移動し、日向市駅や駅前交流広場の木もれ日ステージの構造などを全員で見学。また、熊谷・坂下・辰JVらが施工する「日向市新庁舎建設工事」の建設現場では、井口隆盛監理技術者から工事の概要や進捗状況に関する説明を受け、実際に施工状況を見学した。
建築士を目指して勉学に励んでいる生徒は「説明を聞いて今まで気づかなかった『きづかい』を知ることができ、建築物の見方が変わった。授業や見学会で学んだことを将来に役立たせたい」などと話した。