国土交通省は11月22日、「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に関する技術者資格」の2017年度の公募を開始した。今回は、点検・診断業務に「舗装」と「小規模附属物」、計画・調査・設計業務に「宅地防災」の施設分野を新設し、全34分野で民間資格の申請を受け付ける。登録申請の締め切りは12月25日。
民間団体が運営する資格を登録し、直轄の点検・診断・調査・設計業務の総合評価方式で有資格者を配置した企業を加点評価する。現在は、維持管理分野(点検・診断等業務)で延べ136資格、新設分野(計画・調査・設計業務)で延べ75資格の合計延べ211資格が登録されている。
直轄の点検・診断業務では、16年度に発注された業務483件のうち、63%に当たる302件に登録資格の保有者が配置されている。
17年度の公募では、登録規程の見直しにより、点検・診断業務の施設分野に「舗装」と「小規模附属物」(道路標識、道路照明施設など)を追加。各分野で、点検業務と診断業務を担う担当技術者の登録区分を設けた。
計画・調査・設計業務では「宅地防災」の施設分野を新設し、管理技術者と照査技術者を担うことができる民間資格の登録区分を設けた。