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特別賞に宮崎県造園緑地協会 美しい宮崎づくり知事表彰式

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▲写真は表彰式の模様

 宮崎県は、21日に宮崎市内で開催された第1回「美しい宮崎づくり」のつどいの中で「第1回美しい宮崎づくり知事表彰」の表彰式を執り行った。大賞を受賞した日南市の坂元棚田保存会や特別賞を受賞した一般社団宮崎県造園緑地協会などの受賞団体に河野俊嗣宮崎県知事が飫肥杉で作られた賞状を贈り、その努力と功績を称えた。

 美しい宮崎づくり知事表彰は、県内で美しい宮崎づくりに取り組む個人やNPO法人、企業、学校、地方公共団体、その他の団体で、その功績が顕著であると認められるものを表彰するもの。美しい宮崎づくりに対する県民の関心を高め、県民による美しい宮崎づくりをより一層促進することを目的として今年度に創設された。

 表彰式に先立ち、美しい宮崎づくり推進本部長の河野知事は「目に見える美しい景観だけではなく、景観を守る人々の思いが感動を生み出している」と述べ、「人と自然の共生を守り、景観の継承・創造に取り組むとともに、本日の集いが美しい宮崎への思いを県内全域に広げるスタートの場になれば」と期待を込めた。

 今年度の表彰は最高賞の大賞に坂元棚田保存会を選定。部門賞は▽水と緑の景観賞=染ヶ岡地区環境保全協議会▽まちなみ景観賞=宮崎空港ビル▽未来につなぐ景観賞=桑野内地区道路整備促進協力会―が選ばれた。奨励賞は日本一の干し大根と大根やぐら日本農業遺産推進協議会、特別賞はフローラルレディースと宮崎県造園緑地協会が受賞した。

 特別賞を受賞した宮崎県造園緑地協会(村岡博会長)は、フラワーフェスタやプロ野球のキャンプに合わせて国道220号沿線で菜の花の植栽を実施。夏にはひまわり、秋にはコスモスの植栽を行い、来訪者の思い出となる風景を創出している。村岡会長は「受賞は会員一同の努力の成果。これを励みに一層の活動促進と継続に繋げていきたい」と意気込みを述べた。

 当日はこのほか、大賞を受賞した坂元棚田保存会による事例発表や本県出身の造園家である長谷川哲士氏による「景色に添える植栽、景観を創る植栽」と題した講演が行われた。また、景観形成の専門家らによるパネルディスカッションでは、「未来へつなぐ美しい宮崎づくり」をテーマに、各会を代表するパネリストが活発に意見を交わした。