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墜落・転落災害防止対策を強化 12月からキャンペーン

 厚生労働省は、「建設業における墜落・転落災害防止対策強化キャンペーン」を12月1日~2018年1月31日にかけて実施する。労働災害が増加する傾向がある年末年始に、建設業における死亡災害の4割以上を占める墜落・転落災害の防止を呼び掛ける。

 同省によると、建設業の労働災害による死亡者数(17年9月末時点)は212人で、前年同期と比べ20人(10.4%)の大幅な増加となっている。しかも、墜落・転落災害による死亡が90人(42.5%)を占めている。

 このため同省は、労働災害が増加傾向にあるこの時期に、労働安全衛生規則を順守し、「足場からの墜落・転落災害防止対策推進要綱」に掲げられた足場からの墜落防止措置を講じるよう改めて促す。

 具体的には、わく組足場の場合、法定の措置に加えて「上さん」を設置することや、「手すり先行専用型足場」を設置することを推奨。わく組足場以外の足場の場合は、法定の措置に加えて「幅木」を設置することを薦める。

 このほか、「手すり先行工法等に関するガイドライン」に基づいて手すり先行工法による足場の組み立てを行うことや、足場の安全点検の実施に関する措置などについても促す。