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パシコンが2656万円で落札 渡川発電所土木・建築設計

 宮崎県企業局は17日、渡川発電所土木・建築工事実施設計業務の入札を指名10者で執行し、パシフィックコンサルタンツが2656万3000円で落札した。老朽化が進む渡川発電所(日向市東郷町下三ヶ)の大規模改良事業として、先行する電機工事で検討される水車発電機等の機器条件に基づき、土木工事及び建築工事に係る実施設計を行う。

 昭和30年の運用開始から60年が経過し、主要機器や基礎部に老朽化が見られることから、最新機器を導入することで発電所の総合的な運転信頼性の向上や発生電力量の増加を図るもの。昨年度に実施設計を行った電機工事(発電設備等)の一括更新工事に関しては、去る10月4日に入札を執行し、明電舎が24億8627万円で落札した。

 今回の業務では、先行する電機工事で検討される発電機等機器条件に基づき、業務計画立案や打合せ協議、資料収集整理、現地調査等を踏まえ、発電所建屋基礎(土木)や発電所建屋(建築)の整備に係る実施設計を行う。委託期間は30年3月23日まで。税抜の予定価格は3318万3000円だった。

 発電所建屋基礎に関しては、27年度の基本設計でケーシング及びドラフト周り撤去時の構造、水車発電機更新後(完成後)の構造に対して検討を行っているが、当該業務では基本設計に於ける構造に対して再度検討を行うとともに、更新後のケーシング及びドラフト周りのコンクリート構造に対する実施設計を行う。

 一方、発電所建屋の設計に関しては、27年度の基本設計と28年度の実施設計(電機工事)の内容を把握・整理し、▽耐震補強設計(電機室地下1階対象)▽給気口改修設計▽外壁改修設計▽屋根防水改修設計▽内部改修設計(トイレ改善・天井等修繕)―を行うと共に、設計図面や積算内訳書、施工計画、工程計画を作成する。