建設ネット企画画像 四角 四角

適切な維持管理手法など学ぶ 県舗装協会が道路技術講習会

B00051209_2   B00051209_1   B00051209_4

▲写真は挨拶する河野会長、講習会の模様

 宮崎県舗装協会(河野孝夫会長)は、道路事業に携わる技術者の知識及び技術力の向上を目的とした平成29年度道路技術講習会を、17日に宮崎市内で開催した。講習会には、県内建設企業や自治体で働く技術系職員ら約100人が出席し、適切な舗装の維持管理や点検手法などについて熱心に学んだ。

 冒頭、挨拶に立った河野会長は、「課題であるインフラの老朽化対策や多様化する社会的要請に応え、住民の安全な暮らしと安心できる社会基盤の確保が重要だ」と指摘し、「本日の講習会が道路整備に携わる皆様の、技術向上の礎となれば幸いだ」と話した。来賓として招かれた宮崎県県土整備部の東憲之介部長(代読=瀬戸長秀美次長)は、「インフラの維持管理や災害対策等、県土整備行政への協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

 講習会では、宮崎県県土整備部道路保全課の西田員敏課長が「宮崎県の道路整備」と題して講演。県内道路交通の現況や道路整備に関する宮崎県の考え方を紹介したほか、県内における高速道路やスマートインターチェンジ、地域高規格道路や国県道などの整備状況、舗装の維持管理計画、働き方改革に向けた取組などについて説明した。

 国土技術政策総合研究所道路基盤研究室の久保和幸室長は、「これからの舗装マネジメント」をテーマに講演。道路の老朽化対策など、国内に於ける道路維持管理を巡る状況のほか、アスファルト舗装やコンクリート舗装に係る点検要領の構成やポイントなどを紹介した。

 また、「道路陥没の発生メカニズムと管理手法」と題して講演した福岡大学工学部の佐藤研一教授は、世界各地で起きる陥没(シンクホール)事故に関して紹介し、昨年発生した博多駅前陥没事故とその原因について解説。都市部における陥没メカニズムと管理手法や、地盤陥没の未然防止の取組みなどについて紹介した。