高原町は、経年により老朽化が進む役場庁舎の耐震化に今年度より本格着手する。既存庁舎は国が定める耐震基準を満たしていないことから、現庁舎の4階部分を撤去して耐震化を行う方向で計画を進める。年内には施設整備に係る実施設計の入札を行う見通しであり、工事に関しては30年度に実施する予定でいる。
現在の役場庁舎(高原町大字西麓899番地、RC造4階建延べ約3200m2)は昭和48年竣工。建設から40年以上が経過した現在、施設本体の老朽化が進むと共に、過去に実施した耐震診断では、巨大地震等により既存庁舎で業務を継続できなくなる可能性が高く、施設の耐震化が必要と診断されていた。
建て替えにより新庁舎の建設を行う場合には多額な費用や多くの時間を要することから、現段階に於ける整備の方向性として、庁舎4階部分を撤去することで施設の耐震化を図る考えでいる。既存庁舎の4階に設けられている電気室及び空調室に関しては、外部に移設する方向で計画を進める。
計画が順調に進んだ場合、年内にも整備に係る実施設計の入札を執行し、設計業務を今年度内に完了させる見通し。具体的なスケジュールは設計業務の進捗状況等を踏まえて決めるが、現時点の計画どおりに事業が進めば、30年度に本体工事に着手し、同年度内の整備完了を目指すこととしている。