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3Dモデル作成方法など学ぶ 久永がCIM導入対応セミナー

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▲写真はセミナーの模様

 測量機器やITシステム機器の提案・販売等を手掛ける株式会社久永の延岡営業所は、9日に延岡市内で「CIM導入対応セミナー」を開催した。セミナーには測量・建設コンサル業に従事する技術者らが多数参加し、画像データの3次元化や3Dモデルの作成方法などを学んだ。

 測量コンサルタント分野のCIMは、社会資本の計画・調査・設計段階から3次元モデルを導入し、その後の施工や維持管理の各段階に於いても情報を充実させながらこれを活用するもの。合わせて、事業全体にわたる関係者間で情報を共有し、一連の建設生産システムにおける受発注者双方の業務の効率化・高度化を図る。

 国土交通省はことし3月に土工・河川・ダム・橋梁・トンネルの5分野を対象とするCIM導入ガイドライン案を策定。ECI方式で施工者がCIMモデル作成に関与する方向で試行を展開すると共に、試行業務・工事の一部では、属性情報の付与を原則化した上で、数量・工事費・工期算出、仮設・施工計画の作成、照査等にもCIMモデルの活用範囲を拡大する方針を示している。

 9日に開かれたセミナーでは、講師を務めたオートデスク株式会社の松本昌弘氏がこれらのCIMに関する概念や国交省の取り組みについて説明。同社のソフトウェアを操作し、ドローンで撮影された写真を点群データに変換して3Dモデルを作成する手法などを分かり易く解説した。

 また、株式会社トプコンソキアポジショニングジャパンの広瀬大介氏は、同社のTSトラッキングシステムや3D計測の方法について説明。計測方法の概要やソフトウェアを使用して3次元点群データを作成する手法などを解説し、参加者は講師の説明に熱心に聞き入っていた。