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解体工事は増田工務店が落札 高鍋町工業用地造成事業

 高鍋町は9月19日に高鍋町工業用地造成事業に係る「建物解体工事」「実施設計業務」「測量・調査業務」の入札をそれぞれ執行。このうち、既存建物の解体工事の入札に関して、町の臨時議会で工事請負契約が承認されたことを受けて、増田工務店が3億2700万円で落札したと5日に発表した。

 キヤノン株式会社と完全子会社の宮崎キヤノン株式会社が南九州大学跡地(高鍋町大字南高鍋11609番地、約27万m2)に新たな生産拠点となる「宮崎キヤノン株式会社高鍋事業所(仮称)」を整備するにあたり、高鍋町が跡地を大学から購入し、建物等の解体と敷地の造成を行った上で、キヤノン本社に売却する。

 キヤノン本社は延床面積約5万4900m2の新工場を建設し、宮崎キヤノンがデジタルカメラの製造等を行う。木城町の現工場で働く従業員(960人)は、完成後に新工場に配置転換する。他施設の事例を参考とした総投資額は約230億円。計画が順調に進めば、30年8月の着工、31年8月の操業開始を目指す。

 これらの進出計画の前段階として、今回の工事では、南九大跡地に於ける既設建物解体工事を行う。工期は30年2月16日まで。同日に入札を執行した敷地造成に係る測量・調査業務は九州土木設計コンサルタントが3420万円、同実施設計業務は共同技術コンサルタントが3400万円で落札している。