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役目を終えた「刷毛」に感謝 宮崎高等技術専門校で供養会

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 在職者や求職者を対象に、技能及び知識の習得、資格取得のための職業訓練を行っている職業訓練法人宮崎職業訓練協会(日髙義幸会長)は3日、宮崎高等技術専門校で「刷毛供養会」を執り行った。刷毛を使用する建設関連団体の代表や同校の訓練生らが参列し、感謝の気持ちを込めて、役目を終えた刷毛に手を合わせた。

 表装や塗装、左官、建築等の各分野で使われる刷毛。その役目を終えた道具としての刷毛に感謝し、毛先に使われた動物の霊を慰めると共に、現在も受け継がれる職人の技を伝授した先達への敬意を込めて執り行われたもの。平成21年まで宮崎県表具経師内装組合連合会が主催していたが、宮崎職業訓練協会が8年ぶりに復活させた。

 宮崎高等技術専門校で行われた供養会には、宮崎職業訓練協会及び協力会、宮崎県表具経師内装組合連合会、日本塗装工業会宮崎県支部、宮崎市塗装業協会、宮崎県左官業組合連合会、宮崎地区建築業協会、宮崎県職業能力開発協会、宮崎県技能士会連合会の代表や職員に加え、同校に通う訓練生など約50人が参列。

 敷地の一角に建立されている刷毛塚に神官が祝詞を捧げ、使い切って役目を終えた刷毛を焚き上げたのち、各団体の代表が玉串を奉納した。宮崎職業訓練協会の緒方克則専務理事は、「職人にとって刷毛は命のようなものであり、供養できたことが喜ばしい」と話し、参加者一同に更なる技術の研鑽と社業の発展を呼び掛けた。