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電気工事士ら18人が技術を競う 第50回技能競技宮崎県大会

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▲写真は技能競技大会の模様、大会の入賞者

 宮崎県電気工事業工業組合(安田耕一理事長)は28日、西都市の県立産業技術専門校で「第50回技能競技宮崎県大会」を開催した。大会には県内各支部から推薦された電気工事士14人と県立産業技術専門校の生徒4人が出場。選手達は、日頃の業務や訓練等で培った技術を存分に発揮し、与えられた課題に熱心に取り組んだ。

 大会は、電気工事技術者の技能習得意欲を増進し、技術水準の向上を図ると共に、電気工事業の発展を期することを目的として二年に一度開催されているもの。宮崎県電気工事業工業組合が主催し、九州電力株式会社、一般社団法人九州電気保安協会、東芝ライテック株式会社、東芝電材マーケティング株式会社が協賛した。

 大会委員長の安田理事長は挨拶で「世の中で一番立派な事は一生涯を貫く仕事を持つこと」と福沢諭吉の心訓を引用し、電気工事の技能を持つことで一生を豊かにすることができると強調。協会として、人材確保・育成等の課題解消に努めていく考えを示すと共に、「競技では皆さんの持てる力を十分に発揮して欲しい」と選手を激励した。

 清水正美審査委員長が競技上の注意事項を説明したのち、選手達は作業台に移動して競技を開始した。今大会の課題は、金属管・合成樹脂管・ケーブル配線により、九州大会が開かれる長崎県の「平和祈念像」を表現するもの。選手達は日頃の業務や練習の成果を発揮し、150分間の制限時間内に13人の選手が課題を完成させた。

 競技終了後には、清水審査委員長をはじめとする審査団が通電試験を行い、取り付けられた照明の点灯や人感センサーの反応を確認したほか、部材の長さや径、破損の有無などを細かく確認。作品の出来栄えや作業時間、競技姿勢、安全管理なども評価の対象として、チェックリストに基づく厳正な審査を行った。

 審査の結果、▽1位=大正水流博さん(大正水流)▽2位=中原哲也さん(久木山電気工事)▽3位=出田和也さん(甲斐電工)▽4位=西元涼さん(九南)▽5位=内村和久さん(大成電工)▽6位=川野公平さん(永幸電設)―の6人が入賞。大会50周年を記念して設けられた特別賞の技術経営委員長賞は、唯一の女性選手だった椎葉つかささん(九南)に贈られた。

 表彰式では、片伯部剛大会副委員長が「多くの方が作品を完成させ、審査委員も評価に悩むほどレベルの高い大会となった」と講評。安田大会委員長らが受賞者に表彰状と記念品を贈り、選手一同の健闘を称えた。1位の大正水流さんと2位の中原さんは、11月25日に長崎県で開かれる全九州技能競技大会に出場する。

 平成21年の九州大会に出場し、最優秀賞を獲得した経験を持つ大正水流さんは「優勝できて良かった。九州大会でも1位を目指して頑張りたい」、大会初出場で2位の好成績を収めた中原さんは「緊張して上手くいかない所もあった。課題を修正して九州大会に臨みたい」とそれぞれ意気込みを語った。