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宮工生と交流、業界の魅力PR 宮崎地区電工組合青年部

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▲写真は挨拶する長友部長、意見交換の模様

 宮崎地区電気工事業協同組合青年部(長友光広部長)は10月12日、県立宮崎工業高等学校の生徒を対象とした「学生交流会」を同校で開いた。学校の全面協力を得て、電気科2年生の生徒約40人に電気工事業や地元企業の魅力をPRしたほか、参加した青年部のメンバーが将来の進路や就職など、多岐にわたって生徒達と意見を交わした。

 担い手不足や技術の伝承など課題が山積する電気工事業界に於いて、就職を控える学生の不安や悩みについて真摯に意見を交わし、魅力ある業界をPRすることで安心して入職してもらおうと、上部組織である宮崎県電気工事業工業組合は定期的に学生交流会を開催。今回は宮崎地区電気工事業協同組合青年部が初めて主催した。

 職業体験講話を行った青年部の川越章稔氏は、電気工事に於ける設計・施工・管理・積算のそれぞれの重要性について言及したほか、自身の経歴や現場代理人としての経験談を紹介し、やりがいのある仕事であることを訴えた。十時賢太氏は、事前アンケートで生徒が関心を寄せていたHEMSとZEHについて説明を行った。

 その後、生徒達と青年部のメンバーが7つのテーブルに分かれてグループ討議を行い、職業体験講話を聞いて感じたことや電気工事業に対するイメージについて意見を交わした。生徒からは仕事の内容ややりがいに関する質問が寄せられ、青年部メンバーは社会人としての責任や人間関係の大切さなどを生徒に伝えた。

 意見交換後には、各グループの代表に選ばれた生徒がその内容を発表。「講話や意見交換を通じて電気工事の仕事内容がよく分かった」「仕事をする上で自分自身のやる気とコミュニケーションが必要だと感じた」「電気工事に対するイメージが『きつい・暗い』から『明るい・楽しい』に変わった」などと述べた。

 青年部の長友部長は「きついことも多いが、電気工事の仕事を選択し、継続して欲しい」と生徒に呼び掛けた。一方で、建設業に就職した高校卒業就職者の離職率が高水準であることを踏まえ、「私達から積極的に若年者とのコミュニケーションを図ることで、入職促進だけでなく早期離職の防止にも繋がる可能性を感じた」と述べた。