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建設若人が一堂に集い絆深める 宮崎建協青年部連合会東諸大会

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▲写真は式典、挨拶する坂口部会長、懇親会の模様

 宮崎県建設業協会青年部連合会(坂口浩部会長)は10月20日、綾町で「第31回宮崎県建設業協会青年部連合会東諸大会」を開催した。大会には各地区の青年部員や来賓ら約190人が参加。「絆!我らがつなぐ今、この瞬間!」を大会スローガンに掲げ、県内建設業の次代を担う若人が友情と絆を深めると共に、建設業のイメージアップ活動や地域貢献活動を引き続き、積極展開していくことを固く誓った。

 大会は基調講演、式典、懇親会の3部で構成。基調講演では、高岡町の旧穆佐小学校をリノベーションしてビジネス支援施設としたMUKASA-HUBを立ち上げ、九州の地域創生に取り組む(有)一平の村岡浩司代表取締役が「地域に根差す企業作り」と題して講演。現在手掛けている九州7県の素材だけで作る「九州パンケーキ」に関して、事業を開始した経緯や成長戦略のほか、地域の企業に必要となる要素等について解説した。

 その後行われた式典では、主催者を代表して青年部連合会の坂口部会長が挨拶「就業者の高齢化や若年入職者の減少、過酷な受注競争など未だに厳しい状況にある」と建設業を取り巻く環境の課題を指摘したのち、「我々が担う地域のインフラ整備は、各地域の生産性・利便性及び自然災害の防災を通して、必要不可欠なものである」と建設業が担うべき責務を述べた。

 坂口部会長は「地域の発展を創造し、自らの地域を守るという熱い思いと揺るぎない使命感を持ち、地域を支える地域建設産業の存在意義と可能性を見つめ問われる時がきている。青年部員が絆を深め、豊かな社会を創造する地域の建設業を目指していこう」と呼び掛け、挨拶を締め括った。

 主管者を代表して東諸地区建設業協会の寺田武志青年部長は、開催への協力や大会への多くの出席について感謝を述べるとともに、「東諸ならでは地域の魅力を伝える大会を目指した。今大会が皆様の親睦を深めて頂く機会となり、記憶に残る飛躍の第31回大会となって欲しい」と挨拶した。

 来賓祝辞では、宮崎県の河野俊嗣知事、武井俊輔衆議院議員、前田穰綾町長、宮崎県建設業協会の山﨑司会長が挨拶。河野知事の挨拶を代読した鎌原宜文副知事は、「地域の建設産業は安心安全なインフラを保つ重要な仕事である。将来を担う若手技術者の確保が喫緊の課題となる中、青年部の若い力が重要だ」と述べた。

 一方、山﨑会長は、「担い手の確保など課題は未だ多くあるが、青年部が一体となって協会活動や宮崎県全体の発展に向け、盛り上げて頂きたい」と述べ、「若年者の入職増加に向け、就業体験や出前講座などの青年部活動に期待している」と呼び掛けた。

 式典ではこのほか、坂口部会長による青年部連合会活動報告が行われ、青年部が参加したイベントや実施した就業体験、出前授業等について報告した。その後、東諸大会の主管者である寺田武志青年部長により、次回大会を高鍋地区で行うことが発表された。

■懇親会通じ、各地域の青年部員ら親睦深める

 綾文化ホールにて行われた式典の後、会場を綾てるはの森の宿に移して行われた懇親会では、林正一郎実行委員長が「大会スローガンのこの瞬間を今と捉え、地域建設業が抱える課題の解消に向け、本日の懇親会で親睦を深め、より一層の活動促進に繋げて欲しい」と挨拶した。

 来賓祝辞では、県土整備部の瀬戸長秀美次長が「全国的に大きな災害が発生する中、九州北部豪雨や新燃岳の噴火などの災害復旧には建設業の大きな力が必要不可欠である。今後もより一層の協力をお願いしたい」と挨拶した。

 国富町の中山隆副町長が乾杯の音頭を発声し、各地区代表3名によるダーツ大会等のアトラクションや歓談を楽しみながら、東諸地区の地元採れ野菜や宮崎牛などの食材を使ったバーベキューを味わい、明日への英気を養っていた。

 次期開催地挨拶では、大山芳史青年部長を中心に高鍋地区建設業協会青年部が「高鍋地区での開催は約20年ぶりになる。魅力溢れる高鍋に是非来て頂けるよう、お待ち致します」と挨拶した。

 懇親会の終わりには、宮崎県議会の中野廣明議員が一致結束を呼び掛け、同氏の音頭に合わせて全員で万歳三唱を行った。なお、懇親会会場では、九州北部豪雨義援金の受付を実施。参加した青年部のメンバーらにより、6万3533円の義援金が寄せられた。