県内産業の振興や地域経済の活性化に寄与する中小企業を表彰する「宮崎中小企業大賞」の表彰式が、19日に県庁知事室で執り行われた。表彰式では、今年度の大賞を受賞した株式会社修電舎、三和ニューテック株式会社、株式会社くしまアオイファーム、有限会社九南サービスの4社に河野俊嗣知事が表彰状と記念品を贈った。
宮崎中小企業大賞は、県内事業所の大部分を占める中小企業のうち、産業振興や地域経済の活性化に特に寄与している企業を表彰するもの。県内企業に対する県民の理解を深めるとともに、優れた取り組みを広く紹介することで本県経済全体の活性化を図ることなどを目的として、平成19年度に創設された。
選考では、オンリーワンの製品や技術で産業を支える「オンリーワンの視点」、新技術・新製品の開発等で業績を伸ばす「新技術・新分野進出の視点」、地域資源等を活用した商品開発や多様な人材の活用による生産性向上等で成果を上げた「地方創生・働き方改革の視点」の各視点で審査を行い、推薦企業の中から大賞を決定した。
配電盤の設計施工や電気計装工事等を手掛ける株式会社修電舎(一瀬直行代表取締役、延岡市)は、食品加工場や大型複合施設から出る食品残渣を短時間で発酵分解し、有機肥料に転換する「BUIKシステム」を開発。自社開発製品を利用した循環型高効率有機農業を提案するなど、新分野進出に積極的に取り組んでいることが評価された。