全国建設産業教育訓練協会（才賀清二郎会長）は、ＩＣＴ土工の全工程を一貫して学ぶことができる「ＩＣＴ土工研修」を１１月２７日～１２月２日に富士教育訓練センター（静岡県富士宮市）で開く。２０１６年度に国土交通省の助成を受けて作成したカリキュラムを使用する初の研修で、施工管理を担う技術者に３次元データを活用した測量から納品までの流れを学んでもらう。
研修に使用するカリキュラムは、国土交通省が１６年度に実施した「技能労働者の戦略的確保・育成支援事業」の重点支援を受けてまとめた。６日間・延べ４１時間にわたり、ＩＣＴ土工の全工程を座学・実習で学ぶことができる。
研修の受講者が実際にＵＡＶで３次元測量を行い、３次元設計データの作成、ＩＣＴ建機による施工、地上型レーザスキャナを使用した出来形管理、３次元データの納品までを体験できる。講師は、日本建設機械施工協会施工技術総合研究所、日本マルチメディア・エクイップメント、建設システム、キナンの各社から招く。中部地方整備局富士砂防事務所が実習場も提供する予定だ。
受講費用は３４万０５６０円（税込み、宿泊・食事代含む）だが、静岡県に認定職業訓練を申請し、受講者が助成金を受け取ることができるようにする。全国土木施工管理技士会連合会のＣＰＤＳにも対応する。定員は２０人。
問い合わせ先は富士教育訓練センター・電話０５４４（５２）０９６８。