経年による施設の老朽化や耐震強度不足等を背景に、役場庁舎の建て替えを計画する西米良村は、今年度第3四半期に新庁舎建設工事を発注する見通しでいる。現時点では指名競争により建築主体工事・電気設備工事・機械設備工事の入札を行う考え。建築主体工事に関しては、ことし11~12月頃に入札を執行する予定でいる。
建設から48年が経過する現在の役場庁舎(SRC造3階建延べ1404m2)は、経年に伴う施設本体や設備の老朽化が進む。一方で、耐震性能や構造的に大きな課題を抱え、巨大地震等の発生時に於いて、災害対応の拠点としての機能が維持できない可能性があるため、現在地に庁舎を建て替えることを決めた。
新庁舎の規模は既存庁舎と同程度を計画。庁舎建て替えに係る設計業務は徳岡設計九州事務所(福岡市)が担当した。新庁舎の建設工事期間中は、隣接する集落センター及び保健センターに各課を分散配置することとしており、10月中に各課の配置を終え、各施設での業務を開始する予定でいる。
機能移転後に着手する既存庁舎の解体工事に関しては、9月29日に指名競争で入札を執行済であり、早期に着工する。工期は120日間を予定している。
新庁舎の建設工事に関しては、▽建築主体工事▽電気設備工事▽機械設備工事―に分離し、いずれも指名競争による発注を視野に検討を進めている。このうち建築主体工事は、ことし11~12月頃に入札を行う考え。計画が順調に進めば、来年1月頃に着工し、31年3月の完成、同年4月の供用開始を目指す。
西米良村の平成29年度当初予算には、新庁舎建設関連事業費として3億8635万円が盛り込まれている。新庁舎建設事業の総額は6億3400万円を見込む。