宮崎県企業局は10月4日、条件付一般競争により「渡川発電所発電設備一括更新工事」の入札を明電舎、日本工営、日立三菱水力の参加3者で執行。その結果、明電舎が24億8627万円で落札した。工期は平成34年3月31日まで。税抜の予定価格は27億5426万5000円だった。
老朽化が進む渡川発電所(日向市東郷町下三ヶ字下村2059)の大規模改良事業として、水車発電機や配電盤機器、屋外変電設備の更新工事を一括で発注するもの。主要機器や基礎部に老朽化が見られることから、最新機器を導入することにより、発電所の総合的な運転信頼性の向上や発生電力量の増加を図る。
主要設備の更新内容は▽水車(2台)=立軸単輪単流渦巻フランシス水車、最高有効落差90.7m、最大出力6400kW以上▽発電機(2台)=立軸回転界磁出口管通風形三相同期発電機、出力6500kVA以上▽主要変圧器(1台)=屋外三相油入自冷式、容量1万4000kVA以上―など。
このほか、配電盤やキュービクル、屋外特別高圧送受変電所開閉装置、直流電源装置、接地極設置に係る一式を施工する(遠方監視制御装置子局は既設を使用)。ただし、ケーシング・ドラフト及び周囲の既設基礎撤去、コンクリート基礎打設は別途工事とする。