公益社団法人宮崎市郡医師会(川名隆司会長)は、医師会病院等の移転整備に伴うエネルギーサービス(ES)事業の業者選定作業を指名型プロポーザル方式で進めていたが、選定委員会に於いて厳正な審査を行った結果、最優秀者(第1優先交渉権者)に東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社を特定したと発表した。
宮崎市が防災支援拠点として造成・整備する大字柏原及び有田の敷地に、医師会病院(病床数267床)や関連諸施設を移転・集約して複合的に整備する計画。施設建設に係る基本・実施設計は久米設計、実施設計技術協力事業者(施工予定者)は戸田建設。計画が順調に進めば、30年10月の着工、32年8月の開院を目指す。
主要施設の規模は、▽病院棟=RC造(免震構造)6階建延べ2万2950m2▽緩和ケア棟=RC造平家建延べ650m2▽看護専門学校棟(事務局・健診センター含む)=S造4階建延べ4900m2▽エネルギーセンター=RC造2階建延べ1200m2▽連絡通路棟=S造平家建延べ60m2▽保育施設棟=S造平家建延べ120m2―など。
今回、優先交渉権者を決定したエネルギーサービス(ES)事業は、建物等に於けるエネルギー使用状況や問題点を把握し、コージェネレーション等の省エネ・省コスト機器をはじめとする設備等を顧客のニーズ(イニシャルコストレス・年間経常費の削減・メンテナンス保証・運転管理)にあわせてコーディネートするもの。
事業者は、病院熱源システム等の設計・建設・運用・維持管理まで一貫したサービスを提供する。事業者の専門性を活かした省エネ・省コストの実現やエネルギー供給の安定性が向上するほか、各年度の支出の平準化により安定経営の推進が図られるなどのメリットがある。
同医師会はことし5月8日、東京ガスエンジニアリングソリューションズ、関電エネルギーソリューション、西日本環境エネルギー・九電工JV、日本ファシリティ・ソリューションの4者にプロポーザルの参加を依頼。二段階のヒアリング等を経て選定委員会が提案内容を厳正に審査し、9月6日に優先交渉者を決定した。