株式会社ミヤチクが計画する食肉センターの全面建替に際して、施主代行者を務める宮崎県経済農業協同組合連合会(JA宮崎経済連)は、先に公示していた施工予定者技術協議方式(ECI)による公募型プロポーザルの内容を27日付で一部修正した。代表構成員の経営事項審査に於ける建築一式工事の総合評定値を1200点以上に見直したほか、選定スケジュールなども変更した。
建設場所は都農町大字川北15530番地。施設の規模はS造3階建、全体の延床面積は1万4084m2を見込む。工事範囲は食肉工場新築に係る建築工事及び各種設備工事、食肉生産機械設備工事、冷凍冷蔵設備工事、外構工事など。参考工事見積書の評価における基準額は75.6億円(税込)となっている。
プロポーザルでは、技術提案の評価結果が上位の者を施工予定者に選定し、発注者が施工予定者と基本協定書を締結。実施設計期間中は設計技術協力業務委託契約に基づき、施工予定者は発注者や設計者と共に採択された技術提案をもとに、工法や仕様について協議を行う。設計者が実施設計を完了させた後、施工予定者と精算見積書の徴取を行い、見積額が予定価格以下であれば施工者として決定し、工事請負契約を締結する。
プロポーザルの参加要件は、建築工事を担当する企業と機械器具設置工事業を担当する企業による2社以上の企業で結成された、分担施工による特定建設工事共同企業体(特定JV、乙型)であること。代表構成員は、宮崎県の建設業者等有資格業者名簿に於いて建築一式工事の特A級に格付けされ、経営事項審査の建築一式工事に係る総合評定値が1200点以上であること。
このほか、同種または類似施設に於ける延床面積5000m2以上の増築工事または改修工事、もしくは新築工場(床面積問わず)の施工実績を1件以上有することが要件。
一方、代表構成員以外の者は、建設業法に基づく建設業許可のうち機械器具設置工事業の大臣許可を受け、経営事項審査の機械器具設置工事に係る総合評定値が897点以上であること。また、牛のと畜頭数が50頭/日以上のと畜場における生産機械設備工事で、対米輸出認可を有すると畜場施設の施工実績を有していること。
建築工事に関して特定JV(甲型)を組成する場合は、構成員が宮崎県内に本店を有し、宮崎県の建設業者等有資格業者名簿に於いて建築一式工事の特A級に格付けされ、経営事項審査の建築一式工事に係る総合評定値が897点以上であることが要件となる。
新たな選定スケジュールは、▽募集公示=1月27日~2月3日▽設計図書配布=1月27日~2月3日▽質問書(Ⅰ期)の受付=1月27日~2月3日▽質問書の回答=2月3日▽参加表明書の受付=2月6日~2月10日▽参加資格の審査結果=2月13日▽質問書(Ⅱ期)の受付=2月13日~2月17日▽質問書の回答=2月17日▽技術提案書の提出期限=3月10日▽審査会=3月14日―を予定する。
募集公示はJA宮崎経済連のホームページからダウンロードできる。プロポーザルの担当部署は、JA宮崎経済連営農部・設計センター(〒880-8556宮崎市霧島1丁目1番地1、電話0985-31-2341)。