国土交通省は、社会資本に関する地域活動等を表彰する「手づくり郷土賞グランプリ2016」を22日に昭和女子大学で開催し、全国から参加した22団体のプレゼンテーションを通じてグランプリを決定した。一般部門のグランプリには、天下一ひむか桜の会と延岡市が取り組む、通年で花を楽しめる河川空間づくりが選ばれた。
手づくり郷土賞は、社会資本と関わりを持つ地域づくりの優れた取り組みを表彰し、個性的で魅力ある地域づくりを促すことが目的。地域の魅力や個性を創出し、社会資本とそれに関わる地域活動が一体となった成果を対象とする一般部門と、これまでに手づくり郷土賞を受賞し一層の発展のあったものを対象とする大賞部門で構成する。
一般部門のグランプリに選定された天下一ひむか桜の会と延岡市は、平成21年から五ヶ瀬川堤防に河津桜300本と菜の花を植え、地道に維持管理を継続し、約7千人の市民等が参加する活動に発展させた。より多くの市民参加を促す仕組みづくりや新プロジェクトにも取り組んでいることも高く評価された。
グランプリではこのほか、門司港レトロ倶楽部(北九州市)が取り組む「歴史と海峡を活かしたまちづくり」が大賞部門を受賞。認定NPO法人桜ライン311(陸前高田市)が取り組む「桜ライン311」が一般部門のグランプリ、栃木県立足利清風高等学校が取り組む「足利の魅力再発見!」がベストプレゼン賞を受賞した。