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予防行政の動向学ぶ、功労者表彰も 消防用設備等セミナー

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セミナーの模様

 一般財団法人宮崎県消防設備協会(安田耕一理事長)は19日、宮崎市内で平成28年度「消防用設備等セミナー」を開催した。協会会員や県内消防機関の職員、防火対象物の関係者ら約100人が参加し、消防設備保守功労に係る表彰式を行ったほか、講演を通じて最近の予防行政の動向などを学んだ。

 セミナーは、火災等における建物の安全対策を推進するため、防火対象物関係者や消防用設備等関係者等を対象に毎年開催しているもの。消防用設備等の設置や点検時の事故・不適切な事例等を紹介し、適切な消防用設備等の設置と維持に対する理解を深めることを目的としている。

 主催者を代表して挨拶に立った安田理事長は、表彰受賞者の永年の功績を称えると共に、県民の生命・財産を守るため、消防用設備の適正な設置や維持管理事業等に取り組んでいることに言及。協会として「有資格者の育成を図ると共に、関係機関に連絡・協調の場を提供する組織として、これまで以上に信頼されるよう努力する」と述べた。

 消防設備保守功労者等表彰では、個人として島田博良氏(宮崎支部副支部長)と大元文雄氏(前同)の2人、企業としてヤマトボーデンの1社に対して、安田理事長から表彰状が贈られた。その後、来賓として招かれた宮崎県総務部消防保安課の山崎博信課長と宮崎県消防長会の和田博文会長が受賞者に祝辞を述べた。

 セミナーでは、総務省消防庁予防課の吉岡弘隆氏が「予防行政の動向について」と題して講演。消防用設備等点検報告制度の現状について紹介したほか、一部見直された消防法改正法施行令の内容などを解説。また、スプリンクラー設備や避難器具の取り扱いや留意事項、光警報装置のガイドライン策定についても説明を行った。