宮崎市は28日、青島2丁目(旧橘ホテル跡地)の遊休地を効果的に活用するために行った民間事業者との対話結果を公表した。民間事業者から観光拠点や広場、遊歩道などに関する提案があったほか、民間による開発可能性に関して、具体的な提案を行った事業者や部分的に参加・協力を希望する事業者がいたことを示した。
対象地は宮崎市青島2丁目241番1の土地1万8048m2。都市計画に於ける用途は近隣商業地域で建ぺい率(容積率)は80%(300%)。日南海岸国定公園における公園事業としての整備を想定していたため、自然公園法に規定する第2種特別地域に指定されている。敷地内に建築物は無いが、一部に地下埋設物がある。
土地活用の基本的な考え方として、宮崎市は「観光客の誘客及び観光消費額の増加による地域経済の活性化」を地域課題に掲げ、▽美しい景観の中でゆったりとした雰囲気で滞在できる場所▽ビーチカルチャーを気軽に楽しめる場所▽スポーツなどのアクティビティ拠点▽観光客や青島ファンの交流拠点―などの機能を例示していた。
事業者の公募に先立ち、公募条件整理に役立てることを目的に、市は企業をはじめとする民間事業者との対話を実施。宿泊施設やレストラン等を有する観光拠点、パブリックなスペースとなる広場、エリアの周遊性を持たせる遊歩道などの提案があったほか、複数の事業者から民間開発の可能性に関する具体的な提案があったという。
市は今後、民間事業者との対話結果をもとに、土地所有者である折生迫財産区に承認を得た上で、開発事業者の公募に向けた条件を具体化していく。