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まちづくり推進へ中活事業など展開 小林市総合計画案

 小林市は、まちづくりを総合的かつ計画的に運営する市政運営の指針となる「第2次小林市総合計画」の素案をまとめた。平成25年度に策定した「小林市まちづくり基本条例」の施行後、初めて策定する市の最上位計画となるもの。素案は市のホームページ等で公開し、29年1月15日まで広く意見を求める。

 総合計画は、地域社会の将来の目標を定めた基本構想、目標達成に向けた行政の責務を具体化した基本計画、基本計画で定めた施策の進め方等を示した実施計画、目標達成に向けた市民の責務を具体化した地区別計画で構成。計画期間は、基本構想が9箇年、基本計画が前期5箇年と後期4箇年、実施計画が3箇年とする。

 素案では、小林市まちづくり基本条例で掲げるまちづくりの基本理念に基づき、①人も心もワクワクにぎわうまち②健康でいきいきつながり合う笑顔のまち③生涯を通して学び合い育ち合うまち④豊かな自然と共に安心してくらせるまち―の実現に向けて、各分野ごとに目標や方向性などを定める。

 にぎわい分野では、小林市中心市街地活性化基本計画に沿った各種事業や経年により老朽化が進む市有観光施設の整備、移住・定住支援に関する情報発信などに取り組む。いきいき分野では、高齢者の在宅医療及び介護連携の推進、地域における子育て支援サービスの充実、二次医療圏の医療体制の堅持などに取り組む。

 まなび分野では、学校教育施設やスポーツ環境の整備と充実、文化的機能を持った複合施設の整備計画策定などに取り組む。くらし分野では、地域における災害対応力の強化や公営住宅の計画的な建替及び改善、木造住宅の耐震化、生活道路網の整備、生活排水処理対策、公共下水道区域の全体計画見直しなどに取り組む。

 計画の実現に向けて、総合計画を中心とした効率的かつ効果的な行政経営や行財政改革の積極的な推進、充実した行政サービス提供のための人材育成、市税等の収納率の向上と納期内納付の推進による自主財源の確保、行政・市民・団体等が協働したまちづくりの取り組みなどに努める。