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「健全な社会資本整備に貢献を」 旭日双光章の吉田多穀氏

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 内閣府勲章局は11月3日付で平成28年秋の褒章・叙勲を発令、県内関係者54人が受章の栄に浴した。建設業関連では、建設分野に於いて顕著な功績を挙げたとして、宮崎県測量設計業協会会長や宮崎県測量設計事業協同組合理事長を歴任した吉田多穀氏(九州工営株式会社代表取締役会長)が旭日双光章(専門工事業振興功労)を受章した。

 吉田氏は昭和36年4月から43年5月まで吉田土木合資会社に勤務。43年5月に吉田工営株式会社代表取締役に就任し、47年8月に社名を現在の九州工営株式会社に変更した。平成20年9月末まで約36年間にわたり同社の代表取締役を務め、同年10月より代表取締役会長に就任した。

 業務に奔走する傍ら、宮崎県測量設計業協会の会長職や宮崎県測量設計事業協同組合の理事長職などを歴任。平成10年~24年に九州沖縄土地改良測量設計技術協会理事、平成14年~16年に全国測量設計業協会九州地区協議会会長を歴任し、現在も全国測量業厚生年金基金理事を務める。

 この間、技術研修会等の充実を図るなど、測量設計業の知的集約産業としての啓発に努め、協会並びに会員の社会的地位の向上に寄与。社会貢献活動としての測量の日など関連事業への参加、高校生を対象とした技術講習会及びインターンシップへの協力を通じ、社会資本整備に於ける測量設計業の役割と責任を地域社会にアピールした。

 このほか、宮崎県測量設計事業協同組合の理事として、官公需適格組合の証明取得、宮崎県が管理する国道及び県道の道路台帳整備業務や河川台帳整備業務の共同受注、全国道路情勢調査の一括受注など、組合員の受注拡大と経営安定を図り、社会的地位の向上に大きく貢献した。

 社業及び団体活動における同氏の功績は各方面から高く評価され、平成10年に建設大臣表彰(国土建設事業功労)、平成12年に黄綬褒章(業務精励・測量業)、平成25年に公益社団法人土地改良測量設計技術協会表彰、平成27年に国土交通省九州地方整備局長表彰(国土交通行政功労表彰)などを受賞している。

 受章に関して吉田氏は、「昭和40年代の協会設立以来、長きにわたり業界で仕事をさせていただく中で、私を支えて下さった数多くの皆様の御支援と御協力の賜物である」と関係者に感謝の意を示すと共に、「業界の社会的責任をしっかりと感じながら、今後も宮崎の健全な社会資本整備に向けて、微力ながら貢献していきたい」と意気込みを語る。

※プロフィール=吉田多穀(よしだ・たこく)。九州工営株式会社代表取締役会長、元宮崎県測量設計業協会会長、元宮崎県測量設計事業協同組合理事長、全国測量業厚生年金基金理事。昭和12年10月24日生まれ。79歳。