宮崎県建築協会の女性技術者で構成するチーム・ラポール(鶴田美紀子会長)と宮崎県庁に勤める女性職員は8日、第1回目となる意見交換会を県庁で開いた。会合には、チーム・ラポールから鶴田会長ら4人、宮崎県庁から建築関係職員8人が参加。女性が働く上で感じていることなどについて、各々の視点や立場から広く意見を交わした。
職場や現場等で感じたことについて、チーム・ラポールの会員は、「以前は男女の対応に差があったが、最近では女性が現場にいると男性が温厚になり、場が和むことで働きやすい環境が生じている」と指摘。県庁の女性職員は、「女性は年々増えてはいるが、現状は全体の1割程度」と述べ、女性職員が未だ少数であることを強調した。
また、職場や職場以外での不安・悩みに関する意見交換では、チーム・ラポールの会員が▽産休や育児休暇に於ける職場の対応▽現場に於けるトイレ設備―など、県庁の女性職員が▽短期間での職場移動▽子育て中の残業―などに言及。会合ではこのほか、普段は話しづらい事柄について、女性の視点から自由に意見を交わした。
チーム・ラポールの鶴田会長は、「まずはチーム・ラポールの会員増強を目指している。女性技術者の仕事を広く知ってもらうため、意見交換を含めて様々な活動を展開していきたい」と話す。一方、意見交換会に参加した県土整備部営繕課の佐藤里沙さんは、「建設業界に女性が進出しやすくなるよう協力していきたい」と述べた。