▲写真は出発式、活動の模様
宮崎管工事協同組合(長倉康治理事長)が主催する第17回「下水道健康診断ボランティア」が、宮崎市上下水道局の後援のもと、9日に宮崎市内で行われた。ボランティア活動には組合員を含む指定工事店91社から169人の職員が参加。市内の高齢者宅を訪ね、各家庭に設置されている排水枡の清掃・点検作業を行った。
毎年9月10日の「下水道の日」に合わせて行われているもの。排水設備の専門技術者が市内に居住する高齢者宅等を訪問し、設備の無料点検や清掃等を行っている。訪問先の住人からの相談に応じ、適切な排水設備の維持管理を推進するとともに、指定工事店で働く技術者のボランティア意識の向上を図る狙いもある。
宮崎水道会館前で行われた出発式では、長倉理事長が「日頃の業務で培った技能・技術を発揮し、市民との関係も深め、我々の存在意義を広く知ってもらう機会になれば」と挨拶。宮崎市上下水道局の竹迫正明管理部長は、当該活動が多くの市民から喜ばれていることを紹介し、市民生活に直結する下水道行政への理解と協力を求めた。
参加者は二人一組で現場に移動。民生委員を通じて事前に応募のあった住吉地区と中央西及び東地区の230世帯を訪問し、防油枡に溜まった油かすを取り除いたほか、枡内の破損の有無等を点検し、住人に点検結果表を手渡した。芳士に住む女性は「場所や掃除の方法を教えてもらった。これからは自分で掃除して綺麗にしたい」と話した。
作業後には、必要の無い工事や法外な請求を行う悪徳業者がいることを住人に説明し、注意喚起するチラシを配布。悪質な訪問販売や詐欺行為に対する注意を促し、排水設備に関して気になることがあれば、信頼できる市の指定工事店に相談するよう呼び掛けた。